23:54 everynight

ほんとのことを

営業マン

就活の時

製薬会社の営業(MR)になりたかった。

なぜ?

給料が高いから

人気があるから

ついでに言うと、薬にロマンを感じてたから。

だってすごくないですか薬って

あんなちっさいカプセルが

人間の体調を変えるんですよ

風邪なんか一発で治る。

あんなちっさいカプセルを一粒

開発するために何億円もの金がかかる。

科学の最先端の最先端で

人間を脅かす病と闘っている。

ロマンですよ

まあでもなりたかったのは

開発じゃないんだけどね。MRだし

 

結局はやっぱり給料がよくてなんか人気な仕事に就きたかった

それだけだった

就活に失敗したのかどうだか知らんけど

MRにはなれなかった。そういう人生を、選んだのかな?

 

おれには営業の才能があったんだろうか。

今日、というか今月の土日は

電機屋でエプソンのプリンターを売るバイトをしている

バイトとはいえ、販売員なので、営業である

ちゃんと競合のキャノンのバイトもいる

戦いである。

大塚商会の人事が説明会で言ってたな、

営業は戦いである。

結果でいうと今日は僅差で勝ち。

6対5。

ただし内容的には、売りたいものを売れなかったので不満である。

午前中、おれの方に全然客がつかなくて相当焦った

負けたくないって思った

でもどうしようもなかった

横でキャノンが接客してるのを聞くだけだった

みじめだったと思う

 

戦いには勝ちと負けがある

勝っても負けても笑顔でなんてできない

引き分けがいいのか?違う

勝たなければならない。

営業マンはたくさんの敵と戦う

競合他社と、取引先と、自分の同期と。

勝たなければならない。

なんてキツイ仕事なんだろう。

毎日毎日数字に追われ戦う日々なんておれには無理だ。

 

まてよ。

 

おれは今まで勝負したことがあったか?

少なくとも大学に入ってから

ものすごく弱くなってしまった。

何に?ストレスに。

逃げ道がたくさんあって

辛いことから逃げていた

だから勝負をしてこなかった

勝負から逃げていた。

負けるよりも恥ずかしいことだ

 

プリンターのバイトで思い出せた

負けるのは悔しい

パッと思い出せたのは中学の最後の背番号を渡されたとき

おれはベンチの外にいたこと。泣きそうだった。

それが最後の勝負の記憶かもしれない。

高校はすでに部活から逃げていた。そこで終わった

負けるのは悔しい

負けるのが恐ろしい

でももうきっと逃げられない。

今から変わっていかなければならない。

 

これから営業マンにはきっとならない

でも自分の人生をかけて、これから何かと

戦いつづけるんだろう

もう逃げ道はない

やらなきゃ。

 

明日もバイト。

珍しく早寝 卒論、今日も手付かず。